9月~11月にかけて募集を行いました「環白神エコツーリズム」ロゴデザイン募集について、多くの方からのご応募をいただき、誠にありがとうございました。応募総数168作品、大人から子供まで、日本全国及び海外からもご応募をいただきました。
1.審査方法
- 2012年11月5日:募集締め切り(応募総数168作品)
- 第一次審査(11月8日~19日):市町村ごとに書類審査を実施。各市町村ごとに5作品を選定(25作品を選定)。
- 第二次審査(11月28日):選定された作品から、市町村並びに外部審査員2名による投票により、最優秀賞と優秀賞を選定。
2.審査員
審査は、環白神エコツーリズム推進協議会の会員、及び外部審査員として以下の2名の有識者にご参画をいただきました。
- 株式会社電通 ビジネス・クリエーション局 コンサルティング室 戦略コンサルティング部 シニア・コンサルタント 中島 康夫氏
- 弘前大学 農学生命科学部 地球環境工学科 教授 佐々木 長市氏
3.審査結果
質の高い魅力的な作品が数多く集まりましたので、審査も大変難しいものとなりました。惜しくも選定されなかった作品の中にも、大変素晴らしい作品が数多くありました。
ご応募いただいた全168作品の中から、厳正な審査の結果、
- 最優秀賞 中村 梓さん(石川県)
- 優秀賞 須賀 裕明さん(東京都)、宮川 さやかさん(長野県)
の作品が選定されました。おめでとうございます!!
最優秀賞 中村 梓さん(石川県)
制作意図
白神山地の「白」の一字を図案化したロゴマークとして作成しました。山や森の緑の恵み・海や川の水の恵み・太陽の恵みをそれぞれ緑・青・黄の勢いある曲線で表し、白神山地の豊かな自然を表現しています。中心にある笑顔は環白神地域で暮らす人々の笑顔であり、エコツーリズムの活動による地域の活性化と明るい未来の象徴でもあります。楽しみながら活動に参加して欲しいという願いを込めて、シンプルで親しみやすく、見る人の気持ちが明るくなるようなロゴマークを目指しました。
優秀賞 須賀 裕明さん(東京都)
制作意図
Shirakamiの頭文字「S」と、無限(∞)をモチーフとして、白神山地を象徴する「ブナの葉」をダイナミックに図案化。
「S」の文字を無限(∞)の形に結ぶループ(環)は、環白神地域固有の魅力を観光客に伝えていくことにより、その価値や大切さが理解され、地域保全につながっていくエコツーリズムの基本概念を表すとともに、白神山地の遺産価値が、限りなく未来へ継承されていく姿を象徴。
マークの基本彩色(緑色・青色)は、環白神地域の豊かな水と緑を象徴。上部中央の黄金色の円形は、太陽を象徴するとともに、「S」の文字の下半分を両腕に見立てた人の姿を表現しており、白神山地の遺産を大切に守り育んでいくゆるぎない姿勢を象徴。
優秀賞 宮川 さやかさん(長野県)
制作意図
環白神エコツーリズムの中から「白」の文字を図案化して作製しました。
クマゲラがたてる音を聞きながら、ブナの森を散策する親しみやすいマークです。
5.外部審査員の講評
中島 康夫氏より
(株式会社電通 ビジネス・クリエーション局コンサルティング室戦略コンサルティング部 シニア・コンサルタント)
総評
広く海外や日本国中から168作品も応募があり、さすが世界遺産の白神だと思いました。作品のクオリティも高く、イラストレーターで作られた方も多く、プロの方、プロ級の方の参加もたくさん見受けられました。
私は、個人的な意見はできるだけ言わず、評価基準等を提示し、意見が整理しやすいようアドバイスを申し上げた次第です。
審査員の方々の鋭い多様な側面からの活発な意見交換から、素晴らしいい作品が3点選ばれたと思います。
最優秀賞(中村 梓様)についての講評
趣意書の思いの「豊かな恵み」「観光振興・地域振興に活用しやすい」「連携・一体感」が感じられる作品です。
視認性が良く、思いも理解されやすく、シンプルで再現性の機能が高いと思いました。
下の文字ロゴは、シンプルなものも開発し、使い勝手の良いものに改善されたら良いかと思います。
優秀賞(須賀 裕明様)についての講評
趣意書の思いの「豊かな恵み」、無限をモチーフにした「未来への継承」「連携・一体感」を表したループがそれぞれ感じられます。
視認性が高く、デザインの意味が理解されやすく、簡潔なデザインが高評価を得ました。
優秀賞(宮川 さやか様)についての講評
キャラクター性が強く、親しみイメージが感じられ、趣意書の思いの「観光振興・地域振興に活用しやすい」作品です。
印象に残りやすい、形がそのままエコツーリズムなどの点で高評価を得ました。
佐々木 長市氏より
(弘前大学 農学生命科学部地球環境工学科 教授)
総評
多くの完成度の高い作品が多く、選考に苦労する会であった。
地域の枠を超えて、連携して新しい観光の新時代をイメージしやすい、かつ親しみをもたれるロゴとして104番の作品は、秀でていたと思われる。他の作品も和、輪というイメージを持っていて、今回の選考趣旨に適合している。
最優秀賞(中村 梓様)についての講評
多くの方から親しみをもたれ、かつ環のイメージと白神のもつ豊かな自然(水や緑など)を分かりやすく表現している良い作品と思われる。
明るい笑顔は、ここで暮らす人々の笑顔という説明も良い。
縮小したときの利用性も高いと判断される。
優秀賞(須賀 裕明様)についての講評
白神山地のイメージを色で表していること、さらに繋がり(環)もうまく、コンパクトに表現されている良さが伺える。
優秀賞(宮川 さやか様)についての講評
愛苦しいかわいらしさやツーリズムのシンボルの杖が、好印象をもたれる作品と思う。
白神山地の白のイメージも隠された味わいも伺える。
6.今後の運用方法について(暫定)
ロゴの今後の運用方法につきましては、次年度に詳細な運用ルールを確定するまで、暫定的に、下記のような媒体等で使用いたします。
- 協議会の活動に関する情報発信等(マップやウェブサイト、協議会の公式活動等)
- 協議会会員によるエコツーリズム関連活動に関するチラシ、ポスター
- 協議会会員の名刺等
- その他、協議会が認めたもの
今後とも、環白神エコツーリズムへご関心を寄せていただければ幸いです。